企業統治改革と経営体制の刷新
小林製薬の豊田賀一社長は、紅麹問題を受けた企業統治改革について「創業家の理解と支援を得る」との姿勢を示し、従来の創業家依存からの脱却と経営体制の刷新に本腰を入れています。 7月から幹部向けリーダー勉強会を始め、11月には全社員向けの新行動規範を策定予定。広告も夏に再開し、2027年末までに営業利益を問題発覚前の水準へ回復させたい考えです。補償を最優先にしつつ、業績への影響も一定の見通しがついているようです。
財務面から見た小林製薬の実力
では、財務面からこの企業をどう評価すべきでしょうか。
際立つ営業効率と収益構造の強さ
営業効率も業界内で際立っています。
2025年12月期の営業利益見通しは140億円と2023年の半分に留まるものの、それでも売上高営業利益率は8.5%と高水準を維持。
これは売上高総利益率の高さが支えており、収益構造の強靱さが伺えます。果たして、小林製薬はこの難局を成長のチャンスへと転換できるのでしょうか。
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