“財務相性”で選んだパートナー──ユニ・チャームと豊田通商、ケニアで挑む地産地消モデル
ユニ・チャームが豊田通商と手を組み、ケニア・ナイロビに新会社を設立。アフリカ市場における本格的な事業展開に踏み出します。
従来の「日本→アフリカ」型の輸出・委託モデルから脱却し、商品開発・マーケティング・生産をすべて現地で完結させる「地産地消モデル」への転換がその核です。
新会社の資本金は約22億円。出資比率はユニ・チャームが75%、豊田通商が25%。将来的には自社工場の建設も視野に入れており、2030年までにケニアでの売上高を20倍に拡大するという明確な成長目標を掲げています。
財務の視点から見ても、両社は“相性の良さ”が際立ちます。ユニ・チャーム、豊田通商ともに企業力総合評価は右肩上がりを維持し、営業効率も改善傾向。固定資産を計画的に積み増す「安定成長型」の財務構造を持ちます。
会社設立において、財務体質が似ていることは信頼関係の基盤になります。両社は数値面でも文化面でも“堅実経営”を貫く存在であり、まさにお互いを選び合った“理想的なパートナーシップ”といえるでしょう。
アフリカという成長余地の大きな市場で、地に足のついた日本企業の挑戦が、どのような成果を生むのか。注目すべき新たな一歩です。
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